FC2ブログ

つれづれのおと

日々是好日を思いつつ,心にとまったことを綴ります。
2020年06月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2020年08月
TOPつれづれ ≫ 悲しい事故

悲しい事故

調布市の小学校の給食で,小学校5年生の女の子が
チーズ入りチヂミを誤って食べ
アナフィラキシーショックで亡くなった事故。
今日,事故の経過の会見がありました。

先月このニュースを知ったときは
一瞬,背筋が寒くなる思いがしました。
以前の長男とほとんど同程度のアレルギー症状をもつお子さんの
長男が通り過ぎてきた学校生活のなかでの事故でした。
とても人ごととは思えません。

「食べる」って,生きるために無くすことができません。
1日基本3回はどうやったって巡ってきます。

食事を用意し
最初のひと口を,平静を装いながらも実は不安を抱えながら見守り
食べて数十分は,体調が大丈夫か様子をうかがって・・・

やっと安心できたと思えば
また食事の時間が巡ってきて
それが365日,何年間・・・

細心の注意をはらっていても,見えないところで紛れることもあり
我が家もアナフィラキシーで息絶え絶えに苦しがる我が子を
目の当たりにした経験が何回かあって・・・

子どもに責任があるわけではないから
子を産んだ母は,胸がつぶれる思いで日々過ごしていました。

食事が自分の手で用意でき,一緒に食べているときは
まだいいのです。
働く母には,アレルギー対応の保育園探しがまず第一関門。
第2関門が小学校の給食です。

学校中のどこで倒れていても対応していただけるように
すべての先生方に万が一の処置を共通理解していただく。

担任の先生とは,密に連絡を取り合う。

クラスのお友達にも,先生からお話をしていただき
懇談会では,わたしから保護者の方にもお伝えする。

我が子には,メニューの確認と
給食の配膳のイラスト付きのメモを毎日持たせ
食べられないときはお弁当。

学校給食スタートの小学校1年生の子どもにとっては,大変な重い作業ですが
それこそ命がかかっています。

わたしも一緒に教室にいたいと,何度思ったことか・・・。

できる限りのことをしたあとは
担任の先生に託し
学校に託し
我が子の力と
お友達の協力に頼るしかありません。

幸いなことに小学校,中学校と
長い道のりでしたが大きなアクシデントはなく
今では,平気で何でも食べています。

今回の調布市の事故は,魔が差すというか
よくない偶然が重なってしまったのでしょうか。

名古屋市よりよほど進んだアレルギー給食対応をされていますし
「おかわり表」を担任の先生が見落とした・・・
こればかりが原因のすべてではないように思います。

先生方も女の子が5年生になるまでずっと無事に対処されてきたのですし
なにより給食の時間の小学校の先生は
決してのんびり食事をされているわけではなく
あれこれ教室のすべての子どもたちを見ていただいている中で
アレルギー食のチェックもしてくださっていると思うのです。
見落としは確かに重大な過失です。
どうしたら防げたんだろう。それをずっと考えていました。

アレルギーへの理解は,一昔前に比べればずいぶん広がりました。
けれど
どんなことでもそうですが
自分が実際経験してみないことには
「本当の理解」とは言えないことがほとんどです。
そして学校で
病気だったりケガだったり,
その他さまざまな理由で心配があるお子さんたちと比べると
アレルギーっ子へのご配慮は,まだまだ「本当の理解」までずいぶん遠いと感じます。

どんな子も(ご家族にとっても)
安心して学校で給食を食べることができるようになりますように。
悲しい事故でしたが,これをきっかけして理解が進みますように。

亡くなった女の子のご冥福を心からお祈りします。
スポンサーサイト



Comment

背筋が
編集
背筋がぞっとする話でした。
そんな事故があったのですね…恥ずかしながら知りませんでした。
私の弟は玉子アレルギーでした。
でも20年以上前はそこまで分かっていなくて、母は気付かず食べさせることもしょっちゅう。
でもアナフィラキシーまでは起こさないレベルだったから、事無きを得ていただけだったことを、自分が母親になってから知りました。

下の子の母になったときに、いつも4人グループで遊んでいたのですが、うち以外の3人がみんな、複数のアレルギー持ちでした。
そこでいろいろな実体験を聞いたり、今ショックを起こしているんだけど病院を知らないか、と電話がかかってきたりもして、すごく身近な話となりました。
一緒に遊ぶようになり、初めてお菓子の裏を見て、買うようになりました。
自分が持って行ったお菓子で起こすこともあるのだ、と身の引き締まる思いがしました。
テレビでもアレルギー関連の番組を意識的に見るようにしました。
いつ、無知な自分の不注意で、誰かの命を危険にさらしてしまうか分からないと思ったからです。

甥は今5年生ですが、今も除去食です。
でも義父は、実家に甥が来たときに「食わせりゃ治る」「食わせないからそんな貧弱になるんだ」と言って、義姉と険悪になっていたことが思い出されます。
未だに、世の中的にはそんな程度の知識だったりします。
特に、この辺ではあまり浸透していないような。
うちが通う幼稚園はとても無頓着です。
去年役員をしていた際に、卒園式でおやつをプレゼントに配りたいという意見が出ました。
アレルギーの可能性を考えた方がいいと思い、先生方に確認に行ったら、顔を見合わせて、きょとんとされ、「多分いないと思いますよ」という答え。
普段からディズニーのお土産などを教室で配って食べさせていると聞いていたので、ちょっと怖いなぁとは思っていました。
でも、「思いますよ」なんだ…。
市内でも有数の無頓着幼稚園なようですが、うちのように転園してきた者には、そういう評判は分かりません。
アレルギーを持っている子が安心して通える幼稚園が増えるように、というか、どこにでも行けるようになってほしいと思います。
2013年01月09日(Wed) 10:57
mimiさま
編集
mimiさんのように真摯に受け止めていただける方がいてもらえると
気持ちがホッとします。

「かわいそう」とか
「大変だね」とか
「面倒」とか

第三者の方からしてみれば,そんな反応がフツウかな。

卒園式のおやつ同様に
集団の中でこちらからは申し訳なくて要望できないこと,たくさんあります。
それをもらうことでかえってがっかり傷つくことに気付かないヒトは意外に多い。
謝恩会などでも食べるものがないとかね。
それはやっぱり,知らないんだから気付かなくても仕方ないし。

友達とのおやつ,一緒の外食
いろんなことに気を遣わせてしまうことも申し訳なくて
だんだん機会が減っていったり。
親がお店でいちいち料理の原材料を確認するのも,いやだったようで。

学校の野外学習,修学旅行,調理実習・・・
集団行動のイベントの中で,自分だけ別メニューって
どんな気持ちでやり過ごしていたのか。
学校の先生がわざわざ対応してくださっていることが
多少なりとも本人の気分を重くしていた部分もあったかもしれない。

意外とそんな運命をあたりまえに受け止めて
「めちゃくちゃ食べたいのに食べられん!」ではなく
「食べられないんだからしょーがないじゃん」とさらりとしてたけど
妄想母は心の内をいろいろ考えて,じわ~っときてしまうのでした。

でもサ,アレルギーさんだけじゃなくて
それぞれ悩みを抱えた部分っていろいろのはずだから
そういうの考えてつきあっていけるといいよね。
本当に分かり合うって難しい。
2013年01月09日(Wed) 18:23
NoTitle
編集
このアレルギーのニュース、ほんとうに
誰かのせいにはできないけれど、どうしようもなかったのかと
はがゆい思いがしました。
うちは、アレルギーは食べものにはなかったので、
そういう苦労はほんとうに知らなくて。
私自身がほこりやけむりがダメな喘息もちなので、
小学校の林間学校とか、キャンプファイアーで、寝込んだとか、つい最近もたばこの煙でねこんだとか、そんな程度。

食べ物をもらう、あげるのが、気分を重たくさせるって、
私たちは、確かに何も知らない、ほんとうに
はずかしいことだけれど。
おっしゃるように、もっともっと、いろいろな機会で、
それが命にかかわっているんだって、知らないといけないです。
今回のこの事故は、それでも十分に対応していて、さらに起こった、歯車がどこかくるっておこった結果だったと思うと、
よけいやりきれないですね。

私がやはり小学校のころ、友達と遊んでいて、ぱらぱらと
雨がふってきて、私は、「雨にぬれると風邪をひくので、
もう遊べない」とかなんとか、言いました。
友達は「雨にぬれただけで、風邪なんかひくわけないじゃない、ばっかじゃないの」といいました。
「でも、私は風邪をひくから、だめなの」←当時、ひと月に、ほぼ、1週間くらいは、休んでいたので本当のこと。
「じゃあ、勝手にすれば、うそつき、もう遊ばない」って。
子ども同士だと、こういうことも、きっと。

やっぱり何かある前に、こうやって経験のある方が、
小さな声でも、声をあげて、言い続けることが
大事なんだな、って思いました。

ありがとうございました。
貴重な記事でした。
そして、ほんとうにお疲れ様でした。
chierrysageさんの努力があったから、息子くんは、元気に
今も生活していられるんだよ!!
2013年01月10日(Thu) 10:49
茜紫さま
編集
茜紫さんの喘息は,あの素敵なお店のたばこのあと,大丈夫ですか?
空気も乾燥していますし,年末年始は人混みに出ることも多そうですし。
茜紫さんにとっては,のどは一般の方より気を遣うところですもんね。
いつかののどのケアの記事,こんなに大切にしているんだなって
改めて知りました。

我が子も喘息もちだったので,「ぐうたら女子」だったわたしは
「お掃除母」に変身してほこりと戦うようになりました。
それまでほこりが積もっていても見て見ぬふりができた自分が
シンジラレナイ!

経験がなければわからないこと,気付かないこと,きっとたくさんあると思う。
わたしだって,ほかの誰かを知らず知らず無意識のうちに傷つけてるかもしれない。

アレルギーさんやご家族が抱えている思いは
わたしには痛いほどわかるから
気兼ねなく安心して「食」に関わることでつながっていけるように
自分にできることをしていきたいと思っています。
我が子たちは食事についてはほとんど大丈夫になったけど
今,治療を続けている子どもたちが
小さな胸を痛めることが少しでも減るように。
(茜紫さんの雨降りのエピソードも,小学生の茜紫さんの気持ちを思うと切ないなぁ)

決して「こちら中心に考えてよ」というワガママを言いたいわけではなく
ちょっとだけでも頭の片隅に置いていただけるといいな。
そんな気持ちで,今回の調布市の事故についても
まわりにお話しさせていただいたりしています。

つい,熱くなっちゃった。
そのわりには,我が子がアレルギー食から卒業してからというもの
抜け殻のようになってたりもする。
はは,根っこはやっぱり「ぐうたら」。。。
2013年01月10日(Thu) 23:56












非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL