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つれづれのおと

日々是好日を思いつつ,心にとまったことを綴ります。
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日にち薬

世間の関心が高かった東京都知事選挙では
小池百合子サンがやっぱり力強かったですね。
選挙戦がやけどで休養していた期間とまるっとかぶっていたので
百合子の乱あたりから,妙に詳しいわたし。

とはいうものの
入院中いつでもテレビが見られるとなると,逆にまったく興味がわかず
朝の8時や昼の12時の食事の時間に
選挙だらけの情報番組をちょっとつける程度。
消灯時刻も早くて思う存分好きなだけ寝られるのも,案外疲れるし。
和義サンを聴きながらの読書三昧がいちばんのお楽しみでした。

安静で売店に行けない期間も長かったので
週に1回子どもたちが顔を出してくれるときに
病院のベッドからアマゾンで注文した本を持ってきてもらったのですが
1日2冊ぐらいどんどん読めてしまって
追加しても追加してもあっという間。

毎日毎日変化のない日課の繰り返しで
時間をどう過ごしたらいいのか,動けない体でやれることがなさすぎて。
仕事をしているときは,何もしないことを夢見るけれど
そればかりだと,そうそういいものでもなかったです。

外来受診で即日の急な入院が決まり
車を置きに帰った2時間で
痛む腕を抱えながら家のことをあれこれ段取りして
荷物の準備もとんぼ返りで病院へ向かうのもひとり。
一大事が起きてもひとりで乗り越えるしかないんだなあという
心の痛みも重なって
今思えば気持ちもかなり沈んでいて。

病室は4人入れる大部屋に患者はわたしだけで
看護師さんたちは「ラッキーだね」って言ってくれるけど
気楽な代わりにさみしくもあり。

外から聞こえるせみの声も
夏の日差しも
その頃のわたしには強すぎて
ずっとカーテンは閉めたまま

味気ない病室の白い壁
連日の点滴の内出血で浅黒くしわしわの病人のような腕
部屋には誰もいない
ありあまる時間
静かすぎる日曜日

皮膚がない患部を石けんでしっかりこすって洗われるときの
悲鳴をあげたくなる痛み
ずっと固定されていた影響で,自分の意志であがらなくなった腕
看護師さんの助けがないと身のまわりのことが難しい患者さん
「おうちへ帰してください」と毎晩言い続けるおじいちゃん

すっかり弱気になり,もう入院はしたくないと思いました。
長生きもそんなに望まないし
茶々の寿命までたぶんあと10数年一緒に過ごして
最期まで看てあげることができたら,もう充分かな。
自分のことを自分でちゃんとできるうちに
桜のような散り方をしたいなあって考えてしまいました。

それでも退院して1週間が過ぎてみると
病室でひとり泣いていた日々も
やっぱり時間とともに流れていきます。
あんなにつらかった気持ちが薄れて
今は自宅でのんびり過ごせる。
体の回復に合わせて心も元気になっていきますね。

今日は深夜に書いていることもあってか
ちょっと思い詰めたような文章になってしまいました。
病院ではいいこと見つけもしましたよ。
また次の機会に。
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